ビジネスにおいて有用とされる思考法やフレームワークもいろいろと学んできましたが、何だかんだ最強なのは「5W1H」なんじゃないかと思うようになりました。
「5W1H」って、たぶん小学生か中学生ぐらいで習うと思うんですよね。
基本中の基本みたいなものですが、しかしなかなか侮れません。
まず、使える場面が非常に多い。
分かり易くてシンプルで、そして自由にカスタマイズできる。
初歩的で低レベルなような顔をして、これがとても大事なポイントを確実に押さえていて、
そして意外にも、これをちゃんと意識できていないがために残念なことになっている大人がとっても多い気がします。
「5W1H」の中身は、Who(誰が)When(いつ)、Where(どこで)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)です。
それぞれ、必要に応じて次のように拡張することもできます。
- Who:担当者/対象者/グループ/企業/国/人数
- When:日時/開始日/期限/速さ/トリガー/季節
- Where:場所/位置/チャネル/対象範囲(スコープ)
- What:対象物/課題/概念/コンセプト
- Why:目的/理念/背景/原因/必要性
- How:手段/プロセス/順番/ツール/ルート
これらは、あくまでもパッと思いついた一例です。
あくまでも思考の補助ツールなので、正しいルールなどありません。
WhomとかWhoseを使ってもいいですし、Howにmuch・many・oftenなどを組み合わせてもいいと思います。
会議で1時間使って、意味があったようで無駄な時間になっていませんか?
決定事項が「来週中に○○の資料を作ることになりました」だけで終わってはいませんか?
暗黙の了解で分かっているつもりのことでも、あえて一通り明文化することで、実は不明確になっていることが見つかるはずです。
「Aに使うシステムを決めるために(Why)、私とBさんで(Who)、ツールCとDを無料トライアルで使ってみて(How)、その比較表を(What)来週金曜の12時までに(When)作ります。今回はEとFの部分を比較し、Gの部分については行いません(Where)」
といったところでしょうか。
上司やお客さんに報告・説明する内容にも、「5W1H」で漏れがないか確認しましょう。
プロジェクトの計画を立てるとき、問題の原因分析をするときにも役立つでしょう。
相手がどれかを見落としていたら、質問してあげましょう。
何事も、まず基本を忠実にやること、徹底して習慣化すること、柔軟に使いこなすことが大事だと思います。
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