たとえば災害の対策について
例として、首都直下型地震を考えてみましょう。
東京には、あまりにも多くのものが集中しています。
人も金も、政治も企業も情報も。
規模にもよりますが、この東京を大地震が直撃したら、多くの死傷者が出るでしょうし、政治も経済もしばらく大きな混乱が続くでしょう。
あくまで経済的なリスクということを考えると、東京だけはちょっと別物として考えておかないといけません。
自分も今まさに東京に住んでいて全く笑えない話なのですが、この日本という国においては、もういつどこで巨大地震が起きてもおかしくないわけです。
人は自然の前に無力だとはいえ、いや無力だからこそ、例えば政治機能を他地域に分散させるとか、やるべきことがあるように思うのですが、「いつ起きてもおかしくない」けど「やっぱり起きないかもしれない」ことに対して、その意思決定はこの上なく難しいものです。